私はかつて、自分のことを「意志の弱い人間」だと思っていました。仕事中の大事な会議で、どんなに気を引き締めていても襲ってくる猛烈な眠気。まぶたが鉛のように重くなり、数秒間意識が飛ぶ瞬間が一日に何度もありました。同僚からはやる気がないのではないかと白い目で見られ、自分でも「昨夜は夜更かしもしていないのになぜ」と自問自答する毎日でした。特に昼食後は地獄のような時間で、デスクに向かっていても文字が二重に見えるほどでした。さらには車の運転中、赤信号で止まっているわずかな時間に深い眠りに落ちてしまい、後ろの車のクラクションで飛び起きたこともありました。あの時の心臓が止まるような恐怖は今でも忘れられません。そんな私がようやく病院を訪れたきっかけは、妻から「あなたの寝息が時々止まって、その後ですごい音で喘いでいる」と言われたことでした。検査の結果、私を苦しめていたのは睡眠時無呼吸症候群という病気でした。日中のあの抗いがたい眠気は、単なる怠慢ではなく、夜間の激しい酸素不足によって脳が慢性的に破壊されていたサインだったのです。私は寝ていたのではなく、一晩中溺れているような状態だったと医師に言われたとき、これまでの自分の苦しみには正当な理由があったのだと、情けないことに涙が出てしまいました。治療を始めてから、私の世界は劇的に変わりました。朝、目を開けた瞬間に「今日は体が軽い」と感じられる幸せを初めて知りました。午後の仕事も集中力が途切れることなく、居眠り運転の恐怖からも解放されました。もし、あなたが今、昼間の眠気で自分を責めているなら、どうかそれを自分のせいだと思わないでください。それは、あなたの脳が必死に送っている緊急停止の合図かもしれません。睡眠時無呼吸症候群の症状は、目に見える形であなたの生活を蝕んでいきます。勇気を持って専門医を訪ねることで、失われていた意欲や能力を再び取り戻すことができるのです。健康な睡眠は、自分らしく生きるための絶対的な基礎であることを、私は身をもって学びました。