家庭内で子供が発熱と同時に発疹を出した場合、保護者にとっての戦いは子供自身の看病だけでなく、兄弟姉妹や大人への二次感染を防ぐという重要な側面も持ち合わせます。多くの場合、これらの症状を伴う疾患は、ウイルスや細菌が原因であるため、非常に強い感染力を持っていることがあるからです。まず第一に徹底すべきは、手洗いとタオルの使い分けです。特に手足口病やヘルパンギーナといった疾患は、便の中にも長期間ウイルスが排出されるため、おむつ替えやトイレの付き添いの後は、石鹸による丁寧な手洗いが不可欠です。また、発疹の中には水疱が含まれていることがあり、それが潰れたときの中身にもウイルスが含まれている場合があるため、不用意に触れないようにし、触れた場合はすぐに消毒することが大切です。部屋の換気も重要です。麻疹や水痘のように、空気感染や飛沫感染をする疾患の可能性がある場合、閉め切った部屋ではウイルス濃度が高まり、家族全員が感染するリスクが高まります。可能であれば発症した子供を別室で静養させ、共用部分の消毒をこまめに行いましょう。看病そのものについては、発熱による脱水を防ぐための水分補給が最優先事項です。子供が口の中の痛みを訴える場合は、オレンジジュースのような酸味のあるものや熱いものは避け、人肌程度のスープやゼリー、イオン飲料などを選んでください。発疹については、痒みを伴う場合は保冷剤をタオルで巻いて患部を冷やしてあげると、一時的に感覚が麻痺して痒みが和らぐことがあります。決して爪を立てて掻かせないように、必要であれば爪を短く切っておくことも二次感染としてのとびひを防ぐために有効です。また、発熱中は無理にお風呂に入れる必要はありませんが、汗をかいて不潔になると皮膚の症状が悪化することがあるため、ぬるま湯で絞ったタオルで体を優しく拭いてあげるのが良いでしょう。食事は本人の食欲に合わせて、消化の良いものを少量ずつ回数を分けて与えます。子供が病気で心細くなっているときは、精神的な安定が免疫力を高める助けにもなります。過度な隔離は子供を不安にさせますが、大人がマスクを着用し、適切な距離感を保ちながら優しく声をかけてあげることで、安心感を与えながら感染リスクを減らすことができます。看病する側が倒れてしまっては家庭が回りませんので、保護者自身も十分な栄養と休息を摂ることを忘れないでください。家族全員でこの難局を乗り切るという意識を持つことが、家庭内感染を最小限に抑える鍵となります。
子供が発熱と発疹を出した時の家庭内感染防止とケア