体重減少とともに、喉のあたりの違和感や動悸、手の震えといった症状を自覚した場合、内科の中でも特に内分泌内科への受診が強く推奨されます。これらはホルモンバランス、とりわけ甲状腺ホルモンの異常を強く示唆するサインだからです。代表的な疾患であるバセドウ病は、免疫の異常によって甲状腺を刺激する抗体が作られ、ホルモンが過剰に分泌される病気です。この状態になると、基礎代謝が異常に高まり、椅子に座ってじっとしているだけでも激しい運動をしているのと同じくらいのカロリーを消費してしまいます。その結果、食事量は増えているのに体重が急激に減少し、心拍数の増加や異常な発汗、イライラ感、不眠といった症状が重なります。もう一つ、体重減少を招くホルモンの病気として忘れてはならないのが糖尿病です。糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンが不足したり効かなくなったりする病気ですが、その初期や悪化時には、血液中の糖分をエネルギーとして利用できなくなります。代わりのエネルギー源として体内の脂肪や筋肉のタンパク質が分解されるため、結果として体重が著しく減少するのです。糖尿病による体重減少の場合、のどの渇きや頻尿、多尿といった症状を伴うことが多く、これらは内科での迅速な血液・尿検査で診断可能です。内分泌内科の専門医は、これらのホルモンの動きをミリグラム単位の精緻なバランスで読み解きます。ホルモンは体中のあらゆる組織に作用するため、異常を放置すると心臓や目、神経、骨などに深刻な合併症を残すことになります。体重減少は何科に行くべきか迷った際、もし喉の腫れや視力の変化、手足のしびれといった徴候があるならば、まずはホルモンの専門家である内分泌内科の門を叩いてください。正しい診断さえつけば、多くの場合は内服薬による治療や生活習慣の改善によって、かつての活力を取り戻すことができます。自分の体が、必要以上にエンジンを回しすぎていないか。そのチェックを行うことが、体重減少という謎を解き明かす鍵となるのです。
喉の腫れや動悸を伴う体重減少で疑うべき病気