ふとした拍子に体調を崩し、見知らぬ病院の門を叩くとき、私はいつも少しの緊張と期待を感じます。受付で渡す保険証、慣れない手つきで記入する問診票。それらは、自分がその新しい空間の「住人」になるための儀式のようなものです。そして、会計の時に示される初診料は、その病院という信頼のシステムにアクセスするための、いわば入場券や切符のようなものだと思っています。世の中には無料の健康相談やインターネット上の情報が溢れていますが、目の前にいる医師が自分の脈を診て、喉を覗き、専門的な知見から「大丈夫ですよ」あるいは「この治療をしましょう」と断言してくれる。その圧倒的な安心感を手に入れるためのコストとして考えれば、初診料という数千円の自己負担額(三割負担の場合)は、驚くほど手頃なものに感じられます。もしこれが自由診療の弁護士相談やコンサルティングであれば、一時間で数万円の請求が来ることも珍しくありません。日本の国民皆保険制度のおかげで、私たちは専門家の高度な技術に、定額のチケット一枚で触れることができるのです。私はブログを通じて、この「初診料」というものをポジティブに捉えることを提案したいです。新しい病院に行くことは、自分の健康をより多角的に管理するためのネットワークを広げる行為です。信頼できる主治医を近所に複数持っておくことは、将来の自分への最高の贈り物になります。初診料がかかるからといって受診を躊躇うのは、映画代を惜しんで名作を見逃すようなものかもしれません。もちろん、無駄な受診は避けるべきですが、自分の体が発する違和感というサインに対して、プロの意見を仰ぐための投資を惜しむべきではないでしょう。領収書の項目を眺めながら、「今日からこの先生が私の味方になってくれたんだ」と思えば、その支払いは単なる出費ではなく、自分を大切にするための前向きな一歩に変わります。健康という形のない財産を守るために、私はこれからも喜んでその「扉を開ける切符」を手にしようと思います。
病院という扉を開けるための切符である初診料