あの日、一歳半になる息子の異変に気づいたのは、お昼寝から起きた直後のことでした。いつもなら元気に起き上がってくるはずが、布団の中でぐったりとしていて、抱き上げると体温が驚くほど高くなっていました。慌てて体温計で測ると、表示された数字は三十九度三分。初めて経験する高熱に私の心臓は早鐘を打ちました。着替えさせようと服を脱がせた瞬間、さらに私の背筋を凍らせたのは、胸からお腹にかけて広がっていた無数の赤い斑点でした。発熱と同時に発疹が出るなんて、一体何が起きているのかという恐怖で指先が震え、すぐに小児科の予約を入れました。受診までの時間は永遠のようにも感じられ、インターネットで必死に検索を繰り返しましたが、出てくる情報は不安を煽るものばかりで、冷静さを保つのがやっとでした。診察室で先生に息子を診てもらうと、先生は落ち着いた声で、これはウイルス性の風邪に伴う中毒疹の可能性が高いと教えてくれました。喉が赤く腫れていること、そして発疹が痒そうではないことを確認し、水分が摂れているならまずは様子を見ましょうという判断でした。その夜、息子は熱のせいか何度も目を覚まし、泣き続ける息子を抱っこして一晩中家の中を歩き回りました。発疹は翌朝には顔や手足にも広がっており、見た目は痛々しいものでしたが、先生の言葉を信じて、経口補水液を少しずつ飲ませ、体を冷やさないように気を配りました。三日が経過した頃、熱がようやく下がり始め、それと同時にあんなに真っ赤だった発疹も、魔法が解けたかのように少しずつ薄くなっていきました。五日目にはいつもの元気な笑顔が戻り、私はようやく深い溜息をつくことができました。この経験を通して学んだのは、子供の体は私たちが想像する以上にダイレクトに異変を表現するということです。発熱と発疹が同時に現れたときは、親がパニックになるのが一番いけないことだと痛感しました。冷静に症状を観察し、専門家の意見を仰ぐことが、結果として子供を守ることに繋がります。今でも息子の肌が少し赤くなるとあの時の恐怖を思い出しますが、同時に、熱と戦い抜いた息子の生命力の強さを誇らしくも感じます。初めての看病は過酷でしたが、親子としての絆が深まった貴重な時間でもありました。