気持ちよく眠りについたはずなのに、夜中や朝方に体のあちこちがかゆくて目が覚めてしまう。そんな不快な経験はありませんか。もしあなたが布団に入るとかゆみを感じるなら、その原因は目に見えない小さな敵、ダニである可能性が非常に高いです。日本の家庭のほとんどに生息していると言われるヒョウヒダニは、人を直接刺すことはありませんが、そのフンや死骸が強力なアレルゲンとなります。これらが呼吸や皮膚接触によって体内に入ることで、アレルギー反応が引き起こされ、かゆみや湿疹、くしゃみ、鼻水といった症状が現れるのです。布団は、ダニにとってまさに天国のような場所です。人間が寝ている間にかく汗によって適度な湿度が保たれ、体温で暖められます。さらに、私たちのフケやアカが豊富な餌となるため、爆発的に繁殖するのに最適な環境が整っているのです。特に、梅雨から夏にかけての高温多湿な時期は、ダニの活動が最も活発になります。かゆみの原因は、ヒョウヒダニのアレルゲンだけではありません。ヒョウヒダニを捕食するツメダニという種類のダニも存在します。ツメダニは、餌であるヒョウヒダニが増えると、それに伴って数が増加します。そして、このツメダニは人を刺すことがあり、刺されると赤い発疹とともに強いかゆみが生じます。この場合、アレルギー反応ではなく、虫刺されとしてのかゆみが発生するのです。もし布団でのかゆみに悩んでいるなら、まずはダニ対策を徹底することから始めましょう。こまめな掃除機がけや、シーツやカバーの頻繁な洗濯、布団乾燥機の活用などが有効です。快適な睡眠を取り戻すためにも、まずはかゆみの最大の原因であるダニの存在を疑い、正しい対策を講じることが重要です。